はらをのサッカーブログ

FCバルセロナを中心にサッカー関係の駄文を投稿していきます。

クラシコが終わった。シーズンは終わらない

エル・クラシコでシーズンダブル。こんなにおぞましい響きを持った言葉があるんだろうか。もちろん、2試合やってんだから1試合ぐらい勝とうよ!だとかそんな能天気な話をしたいわけではない。クラシコがその程度のものなら、前日どころかその前の日の夜から盛り上がり、午前4時に起きて試合を見守るような酔狂な真似をする人はいないはずだ。

 

 

 

 

消化不良感が否めない試合であったことは確かだと思う。カンプ・ノウでの試合では厳しい判定でのPKを決められ、あとはひたすらFWを投入し突撃するチームを眺めているしかなかった。3点どころか5点ぐらい決められていてもおかしくなかったんじゃないか?と思えるような試合運びをしたのは事実だが、あのPKが無ければ!と思いたくなる試合でもあったのもまた事実。だがしかし、立ち上がりに簡単に左サイドを崩され、そのまま簡単に失点したこともまた事実なのだ。。そしてその悪癖は、マドリーのホームでの試合でも顔を覗かせた。

 

 

 

 

開幕からチームは大きく変わった。会長が変わり、システムが変わり、バルセロナはかつてのバルセロナではなくなった。そのはずだけれど、その一方でプレーしている選手は同じ。そんなことを思い起こさせる失点だった。

 

 

 

 

では、左サイドを守り続けているジョルディ・アルバをメンバーから外せばいいのか?そんな単純な問題ではない。アルバのランニングはチームで1番の必殺技になっているし、現に今回のクラシコでの唯一の得点はメッシと彼の連携から生まれている。彼がDFである以上、軽い対応がクローズアップされるのは仕方ないのかもしれないのだけれど。

 

 

 

 

ならば、2失点目に絡んでしまったセルジーニョ・デストを糾弾するべきか?それもなにか違うように感じる。まだ20歳だからというわけではないけれど、ああなってしまうのはチーム全体の雰囲気に問題があったのではないか、と思ってしまうのだ。例えば、後ろでプジョルが睨みを効かせている時に若手DFがあんな飛び方をするだろうか?むしろ顔面にぶつけてでも止めに行くんじゃないだろうか?

 

 

 

 

ベストを尽くしチャレンジした結果なら、敗北しても不完全燃焼感を覚えることはない、と言うことはとてもできそうもない。エル・クラシコで負けたという実感は、いい戦いをしたからといって晴れるものではないはずだから。試合に負けたのは誰のせいだ?と探してしまうのも、この大きな失望感をどうにかして晴らしたいという気持ちの表れなんだろう。

 

 

 

この失望を癒すには、勝ち続けることが一番の薬のはずだと僕は思う。目の前の試合に勝ち、アトレティコとの直接対決に勝ち、脇目も振らずに突き進むしかない。マドリーが勝ち点を落とそうと、ジダンの魔法で勝ち続けようと、バルセロナにできることはそれだけである。

 

 

 

 

切り替えよう、と言うは易し。ここまでが破竹の勢いだっただけに、ダメージはしばらく残るかもしれない。けれど、この悔しさを原動力にして得られるものもあるはずだ。トロフィーを掲げることは1番の良薬であり、少しだけ遠のいたリーガ優勝に向けた弾みになるだろう。何より、同じ相手に二度も負けるような経験はもうしたくない。

 

 

 

 

まずはアスレティックとの決戦を制しよう。そのために応援し続けよう。決勝で復讐を果たし、リーガのタイトルに挑戦し、シーズンが終わった後に笑えるように。その後でメッシの契約延長が決まるのなら、それほど嬉しいことはない。

 

 

 

 

 

 

 

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