はらをのサッカーブログ

FCバルセロナを中心にサッカー関係の駄文を投稿していきます。

バルサのDNAとカンテラ至上主義

バルセロナのDNA」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 

「彼はバルサのDNAを持っている」みたいな使われ方をするアレです。特にシャビが多用する言葉ですね。僕たちファンの間でもよく使われているように思います。

 

では、果たして「バルサのDNA」とは一体なんなのでしょう?それを持つカンテラーノを起用する意味は何なのでしょうか?

 

DNAとは何か

そもそもDNAとは何なのか、そこから考えていきましょう。DNAとは、デオキシリボ核酸の略称です。遺伝子の中に含まれており、アデニン、グアニン、シトシン、チミンという4つの塩基がいくつも組み合わさって二重螺旋構造を取っています。

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では、DNAは何のために存在しているのでしょう。それはズバリ、情報を保存、継承するためです。DNAのもつ情報に基づいて私たちの体は作られています。DNAは生命の設計図であり、この情報が親から子へ受け継がれていきます。

 

これだけだとバルセロナとリンクする気配がありませんね。もう少し簡潔にまとめてみましょう。

 

DNAは、生物を構成するための「決まり」が集まったもの、ということにします。こうであればこうしよう、ここはこうするべきだ、という様々な規則が凝縮されたものです。ここではそういう事にしておきましょう。

 

生命体バルセロナ

さて、ではバルセロナにとってのDNAとは何なのでしょうか。DNAを持っているからには生物として考えなければいけません。チームを1つの生命体として捉えるのです。

 

バルサの心臓は誰か?ブスケツですね。これは簡単ですね。頭脳はチームの全てを統括、指揮しているメッシです。この2人が中心となり、手足として選手たちを統率するわけです。

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では、バルセロナのDNAとは何なのか。それは「決まり」です。幼少期からラ・マシアで教え込まれてきた数々の規則。この位置でボールを受ければどうすべきか。ここでこのポジションの選手からパスを引き出すにはどうすれば良いか。どうやって相手ゴールに迫るべきなのか。その全てを蓄積したものが「バルサのDNA」だと言えるでしょう。

 

では、チームにおいてDNAを持つ選手はどこにいるのか?重要な箇所にいればそれで良いのか?いえいえ、そんなことはありません。感覚の違う選手がいればその部分はうまく働きませんし、最悪の場合は拒否反応を起こして機能不全に陥ります。チーム全体が同じ決まりごとを共有していなければ、まとまった動きを見せることはできません。

 

バルセロナにおいて、数々の名選手たちが輝きを放てずにクラブを去る理由がここにあります。突然変異で同じDNAを持つことなんてそうそうありません。当然、時間をかけて適合させていくことになります。それでも適応できるかは分かりませんし、大金をかけて獲得した選手にはそもそもその時間すら与えられないこともあります。

 

カンテラ至上主義

ここに、バルセロナカンテラ出身の選手を重視するべき理由があります。

 

カンテラーノは多くの場合、幼い頃からバルセロナの下部組織でプレーをしています。当然、彼らの頭にはプレーする上での規則が染みついているわけです。メッシのプレーに共鳴し、お互いを生かすことができるプレーヤーがカンテラーノばかりなのは偶然ではありません。彼らは、幼い頃から同じ決まりごとの中でボールを蹴っているのですから。

 

確かに、外からやってきても同じ感覚を持てる選手は存在します。現在のチームではスアレスが該当しますね。MSNはまるで兄弟のようにお互いのことを理解しあっていました。

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ですが、その陰には幾人ものバルセロナを去ったプレイヤーがいます。次のスアレスが、ネイマールが発見されるのは何年後なのでしょう?それまでにどれだけの金額が露と消えるのでしょう?そしてその費用を賄うために、何人のカンテラーノが放出されるのでしょう?宝くじを買って高額当選を狙うために、手元にある金の卵を売り払っていては意味がありません。

 

そして、バルセロナが適応しにくい環境だということは、対策がしにくいということでもあります。どんな名手でも共鳴できない可能性がある独特のリズムは、対峙する相手から見ても対応しにくいものであるはずです。それを突き詰めたのがグアルディオラであり、彼の作り上げた、1つの生命体のように連動する芸術的なチームなのです。

 

まとめ

これが僕がカンテラを重視すべきだと感じる理由です。世界最高の育成組織を持っておきながら、彼らを売り飛ばして大スターを並べるなんて愚の骨頂。スター軍団はウイニングイレブンの中だけで充分です。カンテラを中心にチームを構築し直し、足りないところを補強で補う。それがあるべきこのチームの姿であるはずです。外から獲得してくる選手は、文字通りチームを「補強」する存在なのですから。

 

いまはまだ無理かもしれません。しかし、例えばシャビが監督に就任した時。例えばイニエスタがクラブに帰還した時。そのような美しい、理想を追い求めるバルセロナが見られることを信じています。

 

 

 

 

 

カンテラーノの扱いについては、皆さんいろんな意見があることと思います。是非意見を聞かせてください!お待ちしております!

 

これでこの記事は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

ありがとう、そしてさようなら

夢はFCバルセロナでプレーすることだった。

 

アンドレス・イニエスタが子供の頃からのアイドルだった。

 

ついにバルセロナへの加入を果たした。

 

背番号は憧れの8番だった。

 

クラブのレジェンド、シャビ・エルナンデスから「まるで自分を見ているようだ」と太鼓判を押された。

 

現在世界最高のサッカー選手であるチームメイト、リオネル・メッシは「プレーが確実で信頼できる。シャビを思い出すよ」と彼を賞賛した。

 

彼はこのクラブを背負って行く存在になるはずだった。

 

誰もが、そう思っていた。

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新型コロナウイルスの影響によりラ・リーガが中断することになった少し後だっただろうか。アルトゥール・メロがピャニッチとのトレードでユヴェントスに移籍するという報道が流れた。

 

勿論そんな話を信じる人間は誰もおらず、「また飛ばしか」と鼻で笑われるのがせいぜいの記事だったはずだ。ネルソン・セメドが退団すると言う報道のほうがよほど真に迫っていた。

 

意外なことに、この噂は長く続いた。23歳の選手と30歳の選手をトレードする?バカな話もあるものだ。みんながそう思っていたし、なぜこんな分かりきったことをメディアが考えないのか不思議に思っていた。

 

そして6月11日、セビージャ・ダービーを皮切りにリーグ戦が再開された。その頃には、アルトゥールの移籍報道は沈静化したかに思えた。当然だ。ピャニッチがいくらクオリティの高い選手だとしても、今後10年のバルセロナを背負っていく選手になることはありえないのだから。

 

 

ずっとその状態が続いたなら、どれほど良かっただろう。

 

存在しないと思われていた火種は再び燃え上がり、報道は瞬く間に具体的な、真実味を帯びたものになっていった。

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バルセロナユヴェントスは合意を済ませている。ピャニッチカンプノウに降り立つ準備は済ませた。後はアルトゥールが”Yes “と口にすればこの取引は成立する」こんな報道が出たのはいつだったか。思わず笑ってしまうようなその話が紛れもない真実であることは、ラ・リーガ第31節、アスレティック・ビルバオとの試合での彼の表情を見れば明らかだった。

 

マドリーに順位を追い越され、1つたりとも勝ち点を落とせない状況で迎えた試合。その最中にいるとはとても思えない顔つきだった。ハーフタイムにアルトゥールがふとカメラを見たときのあの表情を、一体なんと表現したらいいのだろう?

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おそらく試合前の写真。こんな顔をする選手ではなかった

 

 

FCバルセロナはいわゆるビッグクラブである。必要とされなくなった選手の居場所がなくなるのは、ある意味で当然のことだ。それは選手のクラブ愛が強くても変わることはない。得点後に涙を流すほど喜んでいたマウコムも、長年カンテラでプレーし、遂にトップチームに手が届いた矢先だったカルレス・ペレスも、これからバルセロナのシャツを着る姿を見ることはないだろう。

 

勿論そういった選手がクラブを離れるのは悲しいことだし、受け入れたくないことだ。ましてや現在のフロントは選手たちのことを商品としか考えていない。いや、もしかしたら会長であるバルトメウの目には彼らが札束の塊にでも見えているのかもしれない。

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だがしかし、アルトゥールの移籍はその次元の話ではないのだ。それは現地スペインで彼の残留を願う #ArthurQuedateというタグがトレンド入りしたことからも明らかだろう。極東の地、日本でもバルセロナのサポーターによる#ArthurStaysというツイートが溢れていた。本人に落ち度は何1つなかったのだ。試合に出れば実力を証明していたし、クラブを批判するような言動もしていない。練習に遅刻を繰り返すこともなかった。確かに怪我がちだった時期もあったが、それは若い頃のメッシも経験したことだ。だいいち、このチームにはもっと怪我がちな選手が他にいる。

 

明確な方針のない大型補強を繰り返し、失敗と負債を積み重ねてきたバルトメウ政権。その過ちのツケを払うのがアルトゥールだと思うとやりきれない。

 

 

確かに、現在バルセロナのベストな中盤の組み合わせにアルトゥールを挙げる人は少ないだろう。おそらく、多くの人が底にブスケツを配置し、フレンキー・デヨングとアルトゥーロ・ビダルをインテリオールに置くのではないだろうか。

 

ラキティッチは最近調子を上げてきたし、リキプッチも台頭してきた。来シーズンにはレンタル中のアレニャだって帰ってくる。アルトゥールがいなくてもチームは成り立つのかも、という思いを抱える人もいるかもしれない。左のインテリオールにはデヨングとリキプッチがいるから、アルトゥールの居場所は早晩なくなるはずだ、という話もどこかで目にした記憶がある。

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だが待ってほしい。リキプッチは確かに「本物」であることを示したものの、よりアグレッシブなチームと対戦すればどうなるかは分からない。例えば、全開で当たってくるリヴァプールを想像しよう。果たしてリキプッチは90分間耐え着ることができるのだろうか?ボール保持の時は通用したとして、ボールを持っていない時は?同サイドにワイナルダムを置いてクロスを上げられたら?不安があることは否めないだろう。

 

そしてビダルラキティッチも、そしてブスケツも、バルセロナでの残り時間はそれほど多くないのだ。

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そしてそれは、リオネル・メッシにも同じことが言える。メッシは先日、33歳の誕生日を迎えた。祝福するべきことなのは確かだが、メッシの引退がまた1年近づいたのも確かだ。あと数年すればメッシはいなくなる。それはとても残念なことだけれど、裏を返せば守備時の歪なバランスが存在しなくなるということでもある。

 

その時に、右インテリオールにフィジカルの強い選手を配置する理由はない。そうなれば現在チャンスがない選手たちにも出場の可能性は出てくるはずだ。言うまでもなく、アルトゥールもその1人である。

 

そしてブスケツが居なくなったピボーテに抜擢されるのは誰だろう?今のところ、デヨングが最も順当なのではないだろうか。そうなればインテリオールの選手層も安泰とは言えない。

 

アルトゥールはバルセロナの未来に欠かせない選手だったのだ。

 

 

 

 

 

 

それなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それなのになぜ、こんなことになってしまったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトゥールのバルサでの物語はここで終わってしまった。希望に満ちた未来は絶たれ、残ったのは大いなる裏切りの記憶と押し付けられた数々の失態、そして愛したはずのクラブへの不信感だけ。

 

アルトゥールにはこの扱いに抗議する権利がある。幾らでも怒っていい。不満をぶちまけたっていい。糾弾されるべきはバルトメウを筆頭とするフロント陣だ。これからもFCバルセロナを好きでいてほしい、なんて言うことは僕にはできない。

 

 

 

 

 

ありがとう。そしてさようなら。あなたに幸運がありますように。

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ラ・リーガ胸スポンサー事情

こんにちは!クレのはらをです。

 

ついにラ・リーガが再開しますね!超過密日程ということで選手たちの怪我は心配ですが、彼らが躍動している瞬間を見られるのは大きな喜びです。

 

そこで…というわけではありませんが、今回はラ・リーガ全20チームの胸スポンサーを紹介していこうと思います!

 

海外企業ばかりなので(当たり前)日本語のサイトが少なく、薄い内容になってるのはご容赦ください。

 

では行きましょう!順番は現在の順位です!

 

FC バルセロナ : Rakuten
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現在のバルセロナの胸スポンサーは我らが三木谷社長が経営するRakutenです。

 

スポンサーをユニフォームに掲げないというポリシーを持っていたのは昔の話。資金を寄付するという名目でUNICEFと契約した後はずるずるとここまで来てしまいました。ちなみにその後の来歴はQatar Foundation→QATAR AIRWAYS→Rakutenの順番です。

カタール関係でここまで来ていたバルサ楽天と契約した背景には、ピケ&シャキーラ夫妻の橋渡しがあったそう。ヴィッセル神戸イニエスタ、サンペール、ヴェルマーレンら元バルサ戦士が集結しているのもそのコネクションがあったからだとか。

 

 

レアル・マドリー : Emirates Airlines 

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白い巨人の胸元に燦然と輝くのはエミレーツ航空カタールはドバイを拠点とする国際航空企業です。業界では新サービスや機体の大量発注を大胆に行うことから、「何をするか分からない航空会社」という異名を持っているそう。

 

ACミランやPSGのスポンサーにもなっているほか、アーセナルに関してはユニフォームに名前を乗せるだけでなく本拠地エミレーツ・スタジアム命名権も取得するなどサッカー界と深い関わりを持っています。聞き覚えがある人も多いかも?

 

 

 

レアル・ソシエダ : Goodball.com
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今シーズンは非常に魅力的なサッカーを展開しているレアル・ソシエダのスポンサー、Goodball.comはシンガポールを拠点とするスポーツメディアプラットフォームだそうです。ちなみに現在は中国語、英語、ベトナム語で利用できるほか、後々はスペイン語タイ語ポルトガル語、ドイツ語などの実装を目指しているようです。

 

 

ヘタフェCF : TECNOCASA GROUP
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ククレジャが在籍するヘタフェのスポンサーを務めるのはTECNOCASA GROUPという企業です。イタリアを拠点としている、フランチャイズ化された不動産業者のネットワークブランドだそうです。僕にはこの文章が何を意味するのかが分かりません。さっさと次に行きましょう。

 

 

アトレティコ・マドリー : Plus500
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リヴァプールの鼻っ柱を叩き折ってアンフィールドを黙らせたアトレティコ・マドリーはPlus500という企業と契約しています。イスラエルに本拠地を置くオンライントレーディング企業だそうですが、本拠地がイスラエルってなんだか危なそうな気がしますね。どうでもいいですね。はい。

 

 

バレンシアCF : bwin
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現在はシレッセンが守護神として君臨するバレンシアのスポンサーは本社がジブラルタルにあるブックメーカーです。厳密にはビーウィン・パーティー・デジタル・エンターテイメントが展開するブックメーカーらしいのですが。

 

bwin自体は、サッカーを始めとしたスポーツの賭けやオンラインカジノの運営に励んでいるそうです。

 

ちなみにブックメーカーというのは欧米における賭け屋であり、日本語のノミ屋に該当するものだそうです。ノミ屋は公営競技などを利用して施設の投票所を開設している者のこと。

 

 

ビジャレアル : PAMESA CERAMICA

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PAMESA CERAMICAはビジャレアルのクラブオーナー、フェルナンド・ロイグ(Fernando Roig Alfonso)が会長を務める世界的タイルメーカーです。ロイグ氏は実はバレンシアのファンだったらしいですが、パメサ・セラミカの工場がヴィラ=レアルにあったこと、知人に請われたことでビジャレアルのオーナーになったそう。

 

写真はバルサからドルトムントを経由して移籍したパコ・アルカセル選手(26)です。

 

グラナダCF : WINAMAX

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WINAMAXはパリに本社を置くフランスオンラインポーカールーム。フランス最大のプレイヤー数を誇り、フランス語だけでなく英語、ドイツ語でもプレイ可能だそうです。過去にはFCナントのスポンサーでもあったとか。

 

アスレティック・ビルバオ : Kutxabank

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Kutxabankは、アスレティックの本拠地、ビルバオを拠点とする地方銀行です。2012年1月1日、3つのバスク金融機関が合併して正式に設立されたそう。地元企業と強い結びつきがあるのは純血主義を掲げるアスレティックらしいですね。

 

オサスナ : Kirolbet

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オサスナはいい写真が見つからなかったのでメンバー発表の画像で失礼します。KIROLBETはバスク地方の起業家グループが共同で設立した、スポーツに関連するブックメーカーです。

 

スペインにはキロルベット・バスコニアというバスケットボールチームがあるらしく、検索してもそのチームばかり出てきます。

 

 

 

レアル・ベティス : easyMarkets
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easyMarketsは2001年に設立されたオンラインブックメーカー。日本語で紹介してくれているサイトがいっぱいあったので、その道ではかなり有名な企業なんでしょう。なんでも海外FX業者の中でも老舗中の老舗なんだそうです。

 

レバンテUD : betway 

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レバンテのスポンサーはbetwayです。ヨーロッパを中心に展開するオンラインブックメーカー・カジノ企業。特に有名なのはカジノ部門で、なんと「ジャックポット(賭博における大当たりのこと)賞金額のギネス記録」に認定されたオンラインカジノサイトとして知られているそうです。

 

 

デポルティーボ・アラベス : betway 

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アラベスの胸スポンサーもbetwayです!順位が続いてるのはなんとなく面白いですね!以上!

 

レアル・バジャドリード : Estrella Galicia

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Estrella Galiciaはスペインを代表するビールブランドです。年間生産量はなんと2億リットル!ヨーロッパでは珍しく軟水で仕込まれているのが特徴だそうです。スペイン北西部のガリシア地方コルーニャで創業され、地元では根強い人気を誇っているそう。

 

エイバル : AVIA Esergui 

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AVIA社はスイスを本拠地とする石油関連企業。石油の輸入販売を手がけ、欧州14カ国に約3000箇所ものガソリンスタンドを展開しています。スローガンは「世界のどこにでもあるわけではないが、あなたの必要とする場所にある」だそうです。

 

セルタ・デ・ビーゴ : Estrella Galicia 

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セルタもバジャドリードと同じくEstrella Galiciaがスポンサーです。

 

セルタにはラフィーニャの他にデニス・スアレス、ジェイソン・ムリージョといった元バルサ組も在籍しているので頑張って欲しいですね。

 

RCDマジョルカ : BETFRED

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BETFREDはイギリスに本社を置くブックメーカーです。同社のオンラインギャンブルサイトであるBetfred.comはジブラルタルを拠点としているそう。

 

マジョルカには過去に現東京ヴェルディ所属の大久保嘉人選手が在籍するなど、日本人と所縁のあるクラブだと言えるでしょう。現在も似たような名前の選手が在籍しているのですが、残念ながら名前を思い出せません。まるで記憶に深い靄がかかっているようです。

 

CDレガネス : betway 

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ブライスワイトが2月の途中まで在籍していたレガネスのスポンサーもbetwayでした。3クラブ被りというのは珍しいんじゃないでしょうか。

 

これだけだとアレなので画像は間違い探しを採用してみました。是非探してみてください!違うポイントは7つです!

 

※答えは見つかりませんでした

 

 

RCDエスパニョール : LD Sports 

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ラストはエスパニョール。LD Sportsはサウサンプトンに本社を置くスポーツ企業です。本社はサウサンプトンですが中国企業というよくわからない企業となっております。調べ方が悪いのかな?吉田麻也か所属していたサウサンプトンFCのメインスポンサーも務めているそうです。

 

 

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?僕はギャンブル関連の企業が多かったことに驚きました。その中でビルバオビジャレアルの地元密着の姿勢は目を引きますね。バルサも胸スポンサーなしとは言いませんが、せめてカタルーニャ州の企業とかにしてくれると嬉しいのですが…

 

とないものねだりをするのはやめて、ここは素直にラ・リーガの再開を祝いましょう。選手たちが怪我なく、無事にリーグ戦を終えられることを願います。そして願わくば、最後にバルサがトロフィーを掲げられますように。

 

 

 

 

 

以上でこの記事は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました!

私的通信簿 FW編

私的通信簿第3回、最終回は個性派ぞろいのFW陣です!ではいきましょう!

 

前回の記事はこちら!

私的通信簿 MF編 - はらをのサッカーブログ

 

 

 

 

WG

 

10.リオネル・メッシ

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フットボールの神は今シーズンも異星人っぷりを見せつけ続けています。シーズン序盤は怪我で出遅れたものの、瞬く間に得点ランキングのトップに躍り出ました。バルベルデ時代にはゼロに等しい守備タスクと引き換えに攻撃の全権を担っていましたが、セティエンが就任するとプレスも行うように。その影響かシュートミスが増えた気がするのは気がかりなところです。が、中断期間中に痛めていた足も癒えたことでしょうし、ヒゲもさっぱり剃って心機一転。また再開後は前回のメッシが見られることでしょう。

 

 

11.ウスマン・デンベレ

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ネイマールショックを経てドルトムントから加入した才能の塊は、未だに本領を発揮できていません。負傷離脱はとどまることを知らず、安定した活躍ができた時期はなかったと言っても過言ではないでしょう。CLグループリーグ、トッテナム戦での独走ゴールなど才能の片鱗を見せる時はあるのですが、雑なパスや安易なボールロスト、繰り返された遅刻など悪いイメージが付きまとうのも事実。リヴァプールとの1st レグでも試合終了間際に信じられないシュートミスをやらかすなど、いまいち信頼しきれない選手でもあります。そろそろ忍耐も限界なのでは。

 

19.マルティンブライスワイト 

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死屍累々の前線をカバーするためにレガネスから「強奪」された韋駄天は、直後にリーガが中断してしまったためそこまで活躍の機会はありませんでした。特筆すべきはやはりそのスピード。裏抜けや仕掛けなど、武器の活かし方を心得たプレーはシンプルな故に対策のしにくい強みだと言えます。ジョーカーとして使えば破壊的な威力を発揮してくれそうなのですが果たしてどう使われるのか。楽しみな選手の1人です。

 

 

31.アンスマネ・ファティf:id:harawo_cule:20200601222542j:image

ラマシアで育った若き俊英にして次の時代を担う存在、それがアンスです。野戦病院状態だったバルベルデ政権に突如現れた彗星は「バルサらしい」純正ウイングとして素晴らしい活躍を見せました。あれでまだ10代なんですよ、驚きですよね…正直言ってデンベレが復帰してもアンスを優先的に使って欲しい。それほどの素質があります。カットインだけでなく縦にも突破でき、裏抜けも完備。早めにフロントにネイマールのことを忘れさせて欲しいものです。

 

CF

 

9.ルイス・スアレス

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押しも押されもせぬバルサの9番。理不尽なゴールを量産するメッシの相棒は、雀の涙ほどの守備貢献度とCLアウェイでの存在感のなさで、これまでも度々批判の対象となってきました。ですがその都度化け物じみたゴールをぶち込んで周囲を黙らせてきたのも事実。今シーズンは膝が悲鳴を上げ続け、長期離脱を余儀なくされました。居なくなっている間に彼を聖域化していたバルベルデは解任。メッシさえも守備タスクを遂行するセティエンバルサで、スアレスはどのような役割を担うのか。再開後1番の注目ポイントかもしれません。

 

17.アントワーヌ・グリーズマン

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すったもんだの末アトレティコから加入したグリーズマンは、これまでは可もなく不可もなくといった印象。ハードワークを厭わない姿勢を見せ続け、せっかくバルベルデのチームに適応できてきたところで監督が交代したのは不運でしたが彼の実力はこんなものではないはずです。僕の中では勝負強いイメージだったので意外だったのが、意外とイージーなワンタッチシュートを外すこと。比較対象が守備免除枠のメッシでありスアレスなのでハードルは高いですが、確実に定位置を掴むにはその辺りの信頼感が鍵になってくるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

以上で私的通信簿は終わりとなります。いかがでしたか?感想など聞かせていただければ嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

私的通信簿 MF編

今回はチームの要である中盤の選手たちです。GK,DF編はこちら!

 

私的通信簿 GK,DF編 - はらをのサッカーブログ

 

では今回も張り切っていきましょう!

 

 

 

DMF

 

5.セルヒオ・ブスケツ

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バルサの心臓は衰えも囁かれていましたが、セティエンが就任しスタイルを変えてからは水を得た魚のように息を吹き返しました。バルセロナの舵取り役としてこれ以上の選手はいないでしょう。相手のプレスのベクトルを操り、やすやすとボールを前進させる手腕は圧巻の一言。彼に関しては、正当な後継者となり得る選手は存在しないと思っています。ブスケツの穴を埋めるのではなく、ブスケツがいなくても回るようなシステムを構築するほうが後任の選手の能力を引き出せるのではないでしょうか。

 

 

 

CMF

 

4.イヴァン・ラキティッチ

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昨シーズンは過労死寸前と噂されていたラキティッチは、ここまでは不遇な時を過ごしています。ショートパスを繋ぐスタイルへの変化に適応できず、デヨングやアルトゥールといった若手にポジションを奪われてしまいました。パス精度自体は高いですし視野も広いのですが、狭いところで素早く前を向くようなことは不得手にしているようです。基本的にはダイナミックなランニングや推進力が持ち味の選手。このまま使われないようであれば、セビージャに帰還するのが本人にとってもクラブにとってもベストなのかもしれません。

 

 

8.アルトゥール ・メロ

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シーズンの前半は怪我が多く素行が不安視された時期もありましたが、今では欠かせない選手となりました。その能力は疑いようがなく、シャビ本人から後継者の太鼓判を押されるほど。ユヴェントスからのオファーをきっぱりと拒否してくれたのも頼もしいです。そもそもアルトゥール が市場に出ているのが不思議で仕方ないのですが、今後10年を担える選手だとフロントは思っていないのでしょうか…ブンデスリーガではシーズン再開後に負傷する選手が多発しているそうなので気をつけてほしいですね。

 

 

21.フレンキー・デヨング

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アヤックスから加入した新星は期待以上のパフォーマンスを見せてくれています。フィジカル、テクニック共に高い水準で安定しており、どの役割を振られてもこなす器用さも。アヤックス時代は主に左サイドの低い位置でビルドアップを担っていましたが、バルサに来てからは他の出場選手に合わせて様々な役割を受け持っています。便利使いしていいレベルの選手ではない気もするのですが。これからのバルサの柱となる選手なので最適解となれるポジションが早く見つかることを祈ります。というか本領発揮できてなくてこれなのか。

 

 

22.アルトゥーロ・ビダル

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ここ最近のバルセロナに欠けている強さ、激しさ、熱さ、その全てを兼ね備えたチリの戦士は意気消沈したチームを引っ張ってきました。シーズン序盤、怪我人が続出した時にはゴール前に飛び出して擬似的なCFとなり、勝負所で投入されれば守備に走り回って反撃の芽を潰しました。チームに勢いをもたらせるため手札としてベンチに置いておきたい選手ですが、当然ながら本人はスタメン出場を望んでいます。移籍すると困りそうな選手ではあるのですがどうなるのでしょうか。

 

 

 

 

MF編は以上です!FW陣はこちら!

 

私的通信簿 FW編 - はらをのサッカーブログ

 

私的通信簿 GK,DF編

ラ・リーガのシーズン再開が無事に決まりましたね!トレーニングセッションも再開されたため、僕は公式がYouTubeにアップする動画を眺める日々を過ごしています。

 

とはいえ長い中断期間があったことは事実です。この間に変化したことや改善されたことを見極めるには、これまでどのような戦いをしていたかを振り返るのが不可欠。ということで現時点の選手たちについて思っていることを書いていこうと思います。通信簿と言いつつ採点はありませんがご容赦ください!

 

GK

1.テアシュテーゲン

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バルサの誇る絶対的守護神。両足から繰り出される正確無比なキックでビルドアップにも欠かせない存在です。セティエンはこの中断期間にボール保持時の設計を作り込んでいると思われるのでフィールドプレーヤーとしても更に多くの役割を担うことになるのでは。セーブに関しては言うことなし。むしろリーガでオブラククルトワの陰に隠れていることを考えると、守備免除による1番の被害者と言っても過言ではないでしょう。

 

 

13.ネト

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コパデルレイを敗退してしまったことで出番が激減してしまっているネト。2nd GKとしては勿体ないほどの実力の持ち主で、移籍を考えているという噂もちらほら。出場時間が限りなく少ない中で大変でしょうが、不測の事態に備えてコンディションを保ってほしいところです。応援したくなる選手なので頑張ってほしい。

 

 

SB

2.ネルソン・セメド

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中断期間に入って以降移籍話の絶えない選手の1人。初めはなんだかんだで残留するとたかをくくっていたのですが、最近の動向を見ているとどうも本当にいなくなりそうな予感がします。バルサ守備陣で最も対人に強い選手で、攻撃参加のタイミングも改善されてきました。ただ他のチームならもっと絶対的な存在になれそうな選手なので、移籍志願もやむなしといった感じです。再開後の起用が気になる選手。

 

18.ジョルディ・アルバ

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バルサの左サイドはこの人、という絶対性は薄れつつありますが、崩しにおいては未だに最重要人物の1人となっています。アンフィールドでの決戦に敗れてからは精彩を欠いたプレーが多くなっており、クリアの雑さが目につくようになってしまったのは考え物。それでも後釜となりうる選手は未だ見つからずということで、彼がどれだけ粘れるかが今後の鍵になってきそうです。

 

20.セルジ・ロベルト

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シーズン序盤戦は中盤起用を試されましたが、やっぱりサイドの選手だよね、ということでSB枠に。セティエン就任後はいきなり3バックの右端にいてクレを驚かせてくれました。スペースを作り、活用する力はピカイチで彼がいるかいないかで右サイドからの組み立ては質、量共に大きく変わります。現在28歳でここから守備が上手くなったりしないと思いますが、違いを生み出せる選手なのは確かなのでこれからも活躍の機会はあるはず。

 

24.ジュニオル・フィルポ

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ベティスでのブレイクを経て加入しましたが、今シーズンはまだ鳴かず飛ばず。鳴かぬなら売り飛ばせ、がモットーの堪え性のないフロントがそのパフォーマンスを許容するとは到底思えません。どこをどう改善するという段階でもないので、恩師セティエンの元で開花する、という望みも薄そうです。がんばれ。

 

CB

3.ジェラール・ピケ

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不動のCBは昨シーズンよりは不安定なものの、大黒柱として守備を支えて続けています。ビルドアップの中心となり、ロングボールへの対応もお手の物。スピードのあるアタッカーと対峙するときついのは相変わらずですが、鋭い読みやカバーリングなど進化している点も多々あります。シーズン再開後も、彼が得点を求めてゴール前にダッシュするような余裕のある試合を見せてほしいですね。

 

15.クレマン・ラングレ

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加入2シーズン目のレフティーは波のない安定した戦いぶりを披露しています。DFラインでボールを受けた時に自分で角度を作れることは、地味ですがボールをスムーズに回すために非常に重要な能力です。これまで目立った怪我もなく、稼働率が非常に高いのも良いですね。ネックとなるのは無用なイエローカードを貰うことが多いことですが、チームの守備設計が改善されていれば被カウンターで釣り出されるシーンも減るはず。これからのバルサ守備陣の中心となって欲しい選手です。

 

23.サミュエル・ウンティティ

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対照的に不安定なパフォーマンスを続けているのがウンティティです。W杯以降負傷離脱を繰り返しており、完全にラングレにポジションを明け渡してしまいました。人に強く、ボールが入る瞬間に潰しに行けるウンティティがいればポゼッションも更に安定するのですがそれも満足に試合に出られればの話。CBは安定感が命のポジションですし、綿密に設計された組み立てを行うバルセロナではなおさら不安です。万全の状態であれば欠かせない選手になり得るのですが。

 

 

 

GK,DF編は以上です!次の記事はこちら!

 

私的通信簿 MF編 - はらをのサッカーブログ

 

センターバックは2人でいい

こんにちは。ブンデスリーガが再開するということでテンションが上がっているはらをです。TVでスカパーが映らないということで凹んでいたのですが、無事にオンデマンドでルールダービーを視聴することができました。目当てのトディボは負傷交代、ミランダは後半途中から出場もインパクトなしと寂しい結果で終わってしまったのは切ないですが…試合内容についても4-0でドルトムントというスコアが相応というようなゲームでしたね。相手の布陣のギャップを突いて起点を作る重要さがよく分かる展開でした。

 

対して陽性者が出たりしててんやわんやのラ・リーガはまだ再開はできそうにないですね。ということで未だに待機状態のバルセロナですが、先日セティエンがシーズン再開後に3バックシステムをメインに据えるという報道がありました。

バルサ監督 再開後は3-1-4-2の布陣をベースに | リーガエスパニョーラを現地から!スペインサッカー専門サイトSPORT.es/スポルト

ということで今回は、3バックの是非について僕なりに考えていこうと思います。というかタイトルで分かるように僕は反対派なんですがね。

 

セティエンの3-1-4-2

まずは3バックといってもいろいろあるよね、という話なんですが、彼が採用するとしたらまず間違いなく3-1-4-2システムであろうと思われます。前任のベティスでもこのシステムで戦っていましたし、バルサに来たのちの数試合もこの配置で試合に挑んでいました。

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初戦はセルジロベルトを右のストッパーに抜擢する一方で、インサイドハーフにはビダルラキティッチが配置されるなど予想外のメンバーに驚いた人も多いのではないでしょうか。右のウイングバックにアンスが起用されたのもサプライズでしたね。

 

本来ならそこにデンベレを置きたかったのでしょうが、彼は残念ながら怪我また怪我でバルベルデ解任後一度も出場がありません。セティエンが彼を高く評価しているらしいのはペレス放出の経緯からも明らかですが、現状ではお荷物となっております。

 

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初戦グラナダ戦のスタメンはこんな感じ

 

3バックのメリット

システム変更の是非を問う前に、そもそも3バックシステムの利点とは何なのかを見ていきましょう。実際に使われる(はずの)3-1-4-2を念頭において考えることにします。

 

守備の堅牢さ

 まずはこれですね。CBを3人置くことになるので、単純に守備に長けた選手がピッチ上に多くなります。その前にアンカーの選手を置けばカウンター対策はばっちりです。

 

配置の安定感

4バックの時は配置を変えて攻撃に移るチームが多いですが、3バックの場合はボール保持、非保持にかかわらず基本的に配置を変更せずに振舞うことができます。WBの選手のポジションや人選を調節することで守備的にも攻撃的にも自在に変化できます。

 

役割の明確化

ポジショニングが安定する関係上、ポジション移動のことをそこまで考えずに選手を選ぶことができます。IHの選手がサイドでもプレーしなくてはならない、なんてことは基本的にないわけです。

 

 

これらの利点をまとめて考えると、このシステムは非常に安定して戦うことができると言えるでしょう。ここでグラナダ戦のスタメンを再度確認してみます。

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まずCBが3人いません。セルジロベルトはSBにいるときも守備が不安視されることがあり、これで守備力強化というのは無理がありそうです。

 

また、アンスが右のWBにいます。彼の良さが発揮されるのは明らかに左サイドにいるときであり、この位置では彼本来の強みは発揮しにくいでしょう。またアンスはまだ若いプレイヤーであり、クラブの未来を背負う1人になるであろう選手です。合わないポジションで変な癖がついて欲しくないというのが正直なところです。

 

逆にメッシが2トップの一角にいることで、全体としてポジション移動の負担を背負いにくくなっています。バルベルデから引き継いですぐということもあってIHはこの2人なのでしょうが、ここがフレンキーやアルトゥールでも十分機能するでしょう。セルジロベルトの守備負担を減らすための人選という推測もできますが。

 

根本的な疑問

このように、このメンバーで3バックシステムを採用するメリットはそこまで見当たりません。とすると、そもそもシステムを変更する意味はあるのか?という疑問が湧いてきます。セティエンの十八番ということでこうなっていますが、例えばシャビが後任で来たとしてそのまま続ける気はしないです。

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今シーズンにセティエンが来たのも、後任も決まらないうちにバルベルデを解任したあげくシャビに監督就任を断られたからですし、もしうまく行っても契約延長する可能性は低いと思われます。会長選の公約にペップ招聘!みたいなのがあるぐらいですから。そしてセティエンが長く続けることができないなら、残りの1シーズン半のために新しいシステムを構築するのは無駄骨に終わってしまうのではないかという懸念があります。

 

また3バックのデメリットとして、配置が安定しているが故に動きが止まりやすいという問題があると言われています。ただでさえメッシがボールを持った時の動きが少ないという現状で、ブロックの外でボールを回すのに終始しないという保証はどこにもありません。

 

選手層とのミスマッチ

 

足りないCB

現在、バルセロナのトップチームにいるCBはピケ、ラングレ、ウンティティの3人です。そしてBチームの中でトップで試合に出たことがあり、計算できそうなのはアラウホただ1人です。冒頭に書いたようにトディボがシャルケにレンタル中ですが、何故かマーケットに出たままで様々なクラブから問い合わせが来ている状態です。もしフロント陣が一切シャルケでのプレーを見ていなくても、これだけ熱視線を送られていれば重要な選手だと分かりそうなものですが…。

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首尾よくトディボをレンタルバックできたとしても(するべき)、今シーズンの残りは上記の4選手でやりくりしていくしかありません。ですがここにも問題があります。トップチームの3人のうち対人スキルの高い選手、いわゆるストッパータイプのCBはウンティティだけなのです。ラングレ、ウンティティがレフティのため、この3人を並べると自動的にピケが右サイドに置かれることになります。ピケは決して対人を得意とする訳ではなく、身体能力も高くありません。逆にクロス対応が1番上手いのは彼なので、釣り出されるとデメリットしかないわけです。

 

懸念点はもう一つあります。それはトップのCBが揃うタイミングが少ないという点です。ウンティティはW杯明けからコンディションが戻らず、細かい負傷を繰り返しています。再開後すぐの練習でも負傷して離脱しており、現状ではデンベレと同様に計算できない選手になっています。

 

反対にラングレは怪我こそありませんが不用意にイエローカードを貰うことが多く、累積で出場停止になる試合が出てきています。ピンチ阻止のためにユニを掴んで倒した、とかではなく不用意に突っ込んでパスアウトした選手を削ったりしてカードを貰っているのも気にならところです。もうちょっとなんとかならんのか。現に今も負債がたまっており、リーガが開幕しても出場できません。ウンティティの怪我が治らないといきなりピケ、アラウホでコンビを組むしかなくなるという事態になっています。

 

多すぎるFW

逆に攻撃的な選手は溢れかえっているのがバルセロナです。それでも怪我が重なって火の車になったりするのが切ないところですが。3-1-4-2を使うとすれば、FWの選手がプレーできるポジションは2トップ、WBの2つ(4枠)です。

 

そもそもWBができそうなのがデンベレとアンスしかいないのでその2人を除いてみると、2トップの枠を争うのは

の4人となります。スタメンはグリーズマンで後半途中からスアレス、みたいな起用ができればいいのですがスアレスがそれを認めるとは思えませんし、認めたとしても上の3人のうち1人は確実にベンチ、というのも費用対効果の観点から見れば大損になってしまいます。ブライスワイトもジョーカーっぽく使えばかなり効果的だと思うのですがこの3人に割って入るのは難しいでしょう。

 

カンテラーノの適応

バルサのアカデミーがメッシを始めとした数々の名選手を輩出しているのはご存知の通りです。現在もリキプッチ、アンスファティなど有望な選手が数多く在籍しています。

 

そんな彼らは下のカテゴリーから一貫して4-3-3で試合をしています。カンテラーノはバルセロナのトップチームで成功するべく指導を受け続けてきた選手たちです。そのトップチームが一貫して4-3-3を採用しているのですからカンテラが合わせるのは当然といえば当然ですし、実際にその戦い方に合った選手たちが集められています。

 

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ところが3バックを採用した場合、カンテラーノたちは全く新しい動きを学ばなければいけません。バルセロナは特殊なクラブであり、外から来た選手はどんな名手でも馴染みきれずにチームを去ることは少なくありません。そうなることのないように育てられた筈が不慣れなポジションをこなさなければならないのなら、わざわざ下部組織から引き上げる意義が薄くなってしまいます。それでは本末転倒ですし、1シーズン半くらいしかやらないのならわざわざ仕込んでも出場機会は数えるほど、みたいな悲劇が起こってしまうことも考えられます。

 

まとめ

いろいろと僕の思う問題点を挙げましたがいかがだったでしょうか?もちろん来シーズンの加入選手、放出選手によっては状況が変わるかもしれませんが、いきなり即戦力のCBを取ったりはしなさそうなのでそこまで状況は変わらないのかな、と思っています。

 

余談になりますが、3バックをメインにCL制覇を成し遂げたチームって最近なかったと思うんですよね。W杯で勝ち上がったのもベルギーとイングランドぐらいだったように記憶しています。もし他に思いついたら教えてください笑。

 

 

 

 

この記事は以上で終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。