はらをのサッカーブログ

FCバルセロナを中心にサッカー関係の駄文を投稿していきます。

エル・クラシコ スタメン予想

こんにちは。明朝5時キックオフの世紀の一戦、エル・クラシコ。勝ち点差2での対決は、必ず盛り上がるものとなるでしょう。というか2連続でのスコアレスドローとかは勘弁して欲しいです…

 

ということで、待ちきれなくなったので簡単なスタメン予想を書いてみました。なにぶん初めてなので内容がスカスカなのはご容赦ください。暇つぶしにでもなれば幸いです。

 

では行きましょう!

 

招集リスト 

f:id:harawo_cule:20200301224212j:image

まず、今回の試合に招集されたメンバーがこちらです。アルバが怪我から復帰、怪我で招集が危ぶまれたピケも入っています。スアレスデンベレ、ロベルトは負傷離脱、リキプッチも招集外となっていますね。セティエン曰く強度が足りないということですが、あの線の細さでは引いて守る展開になった時に穴になるということなんでしょうか。代わりにコジャドが招集されています。ブライスワイトも入っていますね。

 

スタメン予想

f:id:harawo_cule:20200301224852j:image

セティエンはたぶんこんなメンバーを選ぶんじゃないかな、というのがこちらです。アルバは流石にいきなりは厳しそうなので左SBはフィルポとなっています。不敗神話を続けられるか果たして…終始不安定なので出来れば起用は避けたいところなんですがね。

また、ナポリ戦で効いていたビダルはスタメンで出ると予想します。ハイインテンシティな試合になるであろうことは想像がつきますし、ほぼスタメンで出していないアルトゥールをいきなり使ってはこない気がします。

ブライスワイトは多くののメディアがスタメン予想に入れていたのでここに。エイバル戦に続き結果を残してもらいたいところです。

左CBはウンティティですね。ラングレ、ウンティティ共に累積での出場停止にリーチがかかっていた前節エイバル戦、セティエンはラングレを起用しました。この試合でカードをもらってしまえば当然クラシコには出場できないので、使いたい方の選手を温存したと考えてこうなりました。

 

スタメン願望

f:id:harawo_cule:20200301225406j:image

ちなみに僕が独断と偏見で選ぶとこうなります。アルトゥールを出すことでボールを握ることができればこっちのものです。対面になるであろうバルベルデにボールを奪われなければ、「ちょっと違うぞ」と違和感や動揺を与えることに繋がると思いますし。逆にここで何度もボールを奪われるようであれば厳しい展開になりそうです。

左SBは出られるならアルバに出て欲しいです。カルバハルの裏を狙う形は毎度のように決定機となっていますが、現状フィルポにそれを求めても仕方ありません。同様に左CBはロングフィードでSBの裏を狙えるラングレをチョイスしました。アザールが怪我、ロドリゴが自爆で出場が不可能、ベイルが低調という現在のマドリーの様子を見ていると、対人守備がウンティティと比べると得意ではないラングレでも振り回されることはないと予想します。

左WGは、スタートはアンスを使ってコンビネーションでゴールに迫り、交代でスピードと裏抜けの1発があるブライスワイトを投入してリズムを変えるのが理想です。ビダルも途中出場で流れを変えられる選手なのでベンチに置いておきたいです。

 

スコア予想

セティエンが就任した今回は、流石にスコアレスで終わることはないと思われます。ということでここは願望も込めて、

3-1でバルセロナの勝利

としておきます。得点者はメッシ2ゴール、グリーズマン1ゴール、ベンゼマ1ゴールです。アンスが決めてくれたらすごく嬉しいんですが、前節爆発したメッシと要所要所でで得点を重ねているグリーズマンをチョイス。なんか言ってた彼に是非とも股抜きゴールを沈めてほしい。逆に決めて欲しくないのはラモスとカゼミロです。これは単純に好みというか嫌なだけですが。

 

以上で今回の記事は終わりとします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

勝ちましょう!

 

 

補強ポイントを考えよう!

こんにちは。久しぶりの更新ということで取り留めのない文章になっております。おまけに長いですが、良ければお読みください。

 

さて、最近マンチェスターシティのCL出場停止処分というショッキングな出来事がありました。2年間ということでこれはクラブを離れる選手も多そうな予感。 #マンチェスター・シティドラフト会議 がトレンド入りしたことからも、この一件の注目度が推し量れますね。

 

アタッカーを血眼になって探している我らがバルセロナですが、この件が補強にどう影響するんでしょうか。無理やりデブライネを獲りにいって爆死、とかはやめてほしいですが笑。っていうかそもそもうちのクラブは大丈夫なんですかね。最近の市場での動向を見ていると心配になってしまいます。

 

とは言っても、補強無しでこのまま戴冠できるほどチャンピオンズリーグは甘くありません。国王杯は敗退したとはいえリーガとチャンピオンズどちらも狙うなら人員増は必須でしょう。それも即戦力になるレベルの。あれだけカンテラーノを放出しておいて人数が足りない、というのもちゃんちゃらおかしな話ですがね。

 
現在の編成

f:id:harawo_cule:20200216173349j:image

現状のスカッドはこんな感じですね。リキ、アラウホを入れてもかなりカツカツです。これではターンオーバーもままなりません。

 

人数が足りていないポジションは、現状3つだと僕は考えています。必要なのは即戦力になるCFとWG、それに控えのCBです。中盤は人材過多かつ若手が多めですし、右SBもロベルト、セメドの併用でいけるでしょう。左SBを補強した方がいいのでは、との意見もよく見かけますが、個人的にはフィルポに期待したいです。ヘタフェ戦では唐突に解き放たれたようなプレーを見せましたし。それにシャルケ期限付き移籍中のミランダもいますしね。取るとしたらククレジャを復帰させて欲しいですがうちのフロントはそんなことはしてくれないでしょうね…

f:id:harawo_cule:20200216174255j:image

アウェイ戦でも1ゴール。謎の相性の良さ

 

補強ポイントその1 センターフォワード

気を取り直して詳しい話に進みましょう。まず、DFラインと駆け引きができ、ロングボールを収められるCFは必須だと思います。相手CBと競る選手がいなければ安心してプレスに来られてしまいますし、クロスがグラウンダーのみならニアとマイナスへの折り返しを押さえておけばある程度対応できてしまいます。グリーズマンもCFはできますが、どう考えてもCBとのデュエルが得意なタイプではありません。彼に空中戦や相手を背負ってのポストプレーを望むのは酷でしょう。スアレスの復帰が早くとも4月あたりだったと思うので、言い方は悪いですがそれまでの繋ぎとなる選手が必要です。スアレス本人も後継者が必要だと言っていたぐらいですし、そのまま後釜に座ってくれれば文句なしです。

 

現在名前が上がっているのはインテルラウタロ・マルティネスですね。CLのグループリーグで当たった時にそのクオリティは十分体感できました。1st レグではゴールも決められましたし…彼なら年齢も若いですし、CFとして求められているタスクもしっかりこなせると思います。本人もバルサに来たがっているという報道もありますし、確実にモノにして欲しい。最優先で獲りにいってほしい選手です。ただインテルが優勝争いをしている関係上、今すぐの加入は不可能だと思われます。現状打破というよりはチームの未来のための投資となりますね。そうなるとスアレス復帰までの代役は果たせないのでどうしたものか。

 

補強ポイントその2 ウイング

次に、ワイドで勝負できる選手がアンスだけというのもなんとかしたいポイントです。若手を酷使するとよろしくないのはマドリーのヴィニシウスを見ていてもよく分かりますし。さらに言うとアンスは単騎突破よりも抜け出しやワンツーの方が得意なように感じます。実際に決めているゴールもそういった形ばかりですし。f:id:harawo_cule:20200216183538j:image

もちろん勝負もできますし実際に縦突破からのクロスは何度も見ていますが、複数人のブロックに切れ込んでゴールというのは現在は難しいでしょう。というか17歳にそこまでの出来を毎試合求めるのは間違っている気がします。

 

ちなみに、僕はこのタイプに当てはまりそうなネイマールの再獲得には反対です。そもそも現在のスカッドの混乱を引き起こした張本人でもありますし、支払い絡みでチームともめている最中でもあります。確かに彼はメッシの後継者と目され、MSN時代は素晴らしい時間を提供してくれていました。ですがその分裏切られたときのショックも大きかったですし、一度自分から背を向けた選手を信じられるかという問題もあります。ネイマールが残ってくれていたら、という想像はできますが、個人的にはネイマールが帰ってきたら、という想像はあまりしたくありません。

f:id:harawo_cule:20200216164721j:image

 

 

補強ポイントその3 センターバック

最後にCBです。このポジションはピケ、ウンティティ、ラングレとハイレベルな3人が揃っていますが、ピケは年齢もあってか怪我が多くなってきましたし、ウンティティも怪我体質が治っていません。ラングレは負傷こそないですが時々しれっと退場してしまいます。このような理由でCBはしばしば人数が足りなくなります。加えて2人が左利きなのでやり繰りに困る、という事態も発生しています。どっちか右利きだったら…というのは贅沢というか珍しい気がしますね笑。ムリージョさんも今年いたら出られたのかも…まあCBに関してはアラウホもいますし、シャルケにレンタル中のトディボが帰ってくることも考えると焦ることはないのかもしれません。

 

…とここまで考えてきたのですが、ペレス、トディボ、アベル・ルイスがいたらここまで困らなかったのでは、という気持ちもあります。ちなみに放出した選手(レンタル、期限付き含む)がこちら。

f:id:harawo_cule:20200216221821j:image

ほぼ1チーム作れるやんけ

 

資金どうするのか問題

あの選手が欲しい、この選手はフィットする筈、と言ったところでお金がなければ世の中どうにもなりません。しかしどうするんでしょうか。ラウタロネイマール両方とるぜ!みたいな報道もありましたが流石に難しいように思えます。ラキティッチビダルがチームを離れるのは残念ながら既定路線のように感じますが、それだけではさすがに厳しいでしょう。コウチーニョもそもそも売れるか分かりませんしそこまで高値にはならないでしょうから、大損するぐらいならセティエンの下でトライアゲインしたほうがいい気もしますけどね。バルベルデのチームと今のチームは完全に別物なので、フィットする可能性はあります。奇しくもラキティッチが反対の意味で証明してしまったように…と言ってもコウチーニョ本人は帰りたくなさげなので難しい所です。モチベーションが上がらない状態でプレーしても誰も得しないですし。ウイング足りない問題に関してはデンベレさんが怪我してなければなぁ、とも思いますがそれはもうデンベレじゃない気もするので仕方ありませんね。 流石にこの状態で売却もできないので復帰後に期待です。

f:id:harawo_cule:20200216165521p:image

 

最後に

まあ冒頭に書いたようにシティの選手の動向がわからないので、何かの拍子でジェズスやスターリングがやってくることがあるかもしれません。ペップ招聘の噂もありますし、どうなることやら。うちのフロントのことですから飛びつきそうなんですけどね。セティエンぶった切ってペップ就任!みたいなウルトラCを狙っていても驚きません。そこまでやったら今度こそ次は誰も監督に来てくれないでしょうし、下手したらシャビ大先生も愛想をつかしていなくなってしまうかもしれませんが…時期的に難しいでしょうが、個人的にはセティエン契約満了→グアルディオラ就任(シャビをアシスタントに配置)→シャビ監督の流れを見てみたいです。黄金期の夢よもう一度。

 

 

 

以上でこの記事は終わりとさせていただきます。最後までお読み頂きありがとうございました🙇‍♂️質問や意見とかあればリプでもなんでもどんどん送ってください!

 

 

最高の黒子、イヴァン ラキティッチ

こんにちは。不安の多かったヘタフェ戦ですが、見事2-0で勝利を収めたバルセロナ。ようやくアウェイ初勝利を手に入れましたね。僕は大阪ダービーに負け、沈んでいた気持ちを持ち直すことができて満足しています。デンベレがまた離脱したのは気にかかるところですが。

 

そして気にかかることがもう一つ。そう、ラキティッチのパフォーマンスが思わしくないのです。そもそも出場機会が激減しており、ほとんどの試合に出ていた昨シーズンが嘘のようです。ローテーション以外でベンチ外になるとは思ってもみませんでした。

 

放出候補の一番手として幾度となく名前が挙がり、#RakiticOutというタグまで作られても、バルサへの愛を失わなかったラキティッチですが、このままでは流石に移籍せざるを得ない状況です。どうして、レギュラー筆頭だったラキティッチはベンチ外に至るまで優先順位が下がってしまったのか。今回は、そこについて考えて行こうと思います。


f:id:harawo_cule:20190930211737j:image

ラキティッチのこれまで

ラキティッチは、2014年にセビージャから移籍してきました。セビージャでは主にトップ下で先発しており、移籍する前のシーズンである13-14シーズンはキャプテンも務めていました。34試合で12ゴールと中々の成績を引っさげてカンプノウに到着したラキティッチですが、攻撃の中心だったそれまでとは違い、バルセロナではより献身的な脇役に徹するプレーが求められました。

しかし、ラキティッチはそのタスクを完璧にこなします。以降は絶対的なレギュラーとして定着。出場しない試合はほとんどなく、ブラック労働者と呼ばれるに至りました。

ところが、リバプールに歴史的な逆転を許し、国王杯も敗退した18-19シーズンにファンからの評価はどん底に。移籍市場でもネイマールとのトレード要員として交渉材料に使われ、土壇場でのユヴェントス移籍も浮上。結局バルサに残ることを決断したものの、ベンチスタートが当たり前になり、ホームのビジャレアル戦ではアルバ、ウンティティと共にスタンドからチームを見守ることに。現在、彼の頭上には暗雲が立ち込めています。

 

プレーの特徴

ラキティッチは、本来は攻撃的に振る舞える選手です。特に視野の広さとそこから生まれるロングフィードは素晴らしいものがあります。ドリブルでの推進力もあり、スペースが空いていればすかさず前進して最適な位置に移動できます。ラキティッチ砲と呼ばれる弾丸シュートも魅力的ですね。脱力したフォームから放たれる押さえの効いたシュートがゴールに突き刺さるのは観ていて気持ちがいいです。

現在はシンプルなプレーが多いですね。相手からボールを奪い、すぐに前線に着ける力があり、何度も攻撃の起点を作り出せています。行けると判断したときにはワンツーでゴール前に飛び出していくこともあり、実際にクラシコでこの形から決勝点をもぎ取っています。
f:id:harawo_cule:20190930175125j:image

守備をするときにはしっかりとプレスバックし、空いたスペースを埋める献身性も彼の武器の1つです。これは必要に迫られて身につけたものかも知れませんが、バルサの守備を支える重要な役割を果たしていました。ミドルシュートを打とうとする相手には猛然と詰め寄り、スライディングで対応するシーンも見られましたし、サイドバックか釣り出されたときにはカバーに回ることもありました。さらに高身長を活かしてセットプレー時には競り合いに参加。まさになんでも屋として、陰ながらチームを支えてきました。リバプール戦1stレグでは、83分にミルナーのシュートをゴールに飛び込んでクリアする素晴らしいプレーもありましたね。



f:id:harawo_cule:20190930180923j:image
f:id:harawo_cule:20190930180913j:image

 

起用法の変遷

ラキティッチが加入したのはエンリケバルサの1年目です。エンリケといえばMSN。この3トップを最大限に活かすため、チームはカウンターでの攻撃が増加しました。15本のパスなんて関係ありません。ボールを奪ったら、まず前線に待つ3人に渡すことが求められました。シンプルに前線につけるパスは彼の十八番ですし、攻め残る前線とDFラインとの間のスペースを埋める走力も見せ、1年目から完全に主力として定着しました。エンリケ3年目の前半は何故か干されたものの、結局後半からはまたスタメンに返り咲いています。


f:id:harawo_cule:20190930183923j:image

バルベルデ体制に変わっても、ラキティッチの地位は揺るぎないものでした。1年目のバルベルデは中盤ダイヤモンドの4-4-2からメッシ、スアレスの2人によるカウンターアタックを狙いましたが、結果を手にしたものの哲学から離れすぎた戦術は多くの批判を浴びることとなりました。翌年からは4-3-3の形に戻しましたが、守備時の形は変えませんでした。変えられなかった、といったほうが正しいのかもしれませんが。そして3年目となった今シーズン、唐突にラキティッチの姿はスターティングイレブンから消え去ってしまいました。現在はアルトゥール、フレンキーの若手2人がレギュラー格として扱われています。初のMSG揃い踏みとなったビジャレアル戦では、ロベルトがフレンキーに変わり出場していましたね。
f:id:harawo_cule:20190930185326j:image

 

出場機会減少のわけ

ラキティッチ加入から去年までと現在のバルセロナには、大きな変更点があります。それはずばり、主役となるポジションの変化です。FWに渡してカウンターから、本来の中盤でパスをつなぐサッカーへの回帰。そのため、IHにはより前に出て攻撃を創る役割が求められるようになります。ラキティッチは狭いスペースで囲まれながらボールをキープするのは得意ではありません。そのため、これまでとは違うタスクに適応するのか難しい、という点が挙げられるでしょう。ビダルもその点においては同じかもしれませんが、彼はチーム随一のファイターです。タフな試合において絶大な存在感を発揮し、守備固めだけでなく前線に駆け上がってのヘディングシュートも狙えます。ビダルはまたラキティッチとタイプが違う選手であり、その能力はシーズンの中で必ず必要になってくることでしょう。要は変えがきかない選手だということです。


f:id:harawo_cule:20190930211052j:image

確かに、ラキティッチも変えがきかない選手の1人でした。しかし、フレンキーデヨングの登場によってその役割は彼だけのものではなくなったのです。アヤックスから来たこの逸材は機動力とテクニックを合わせ持ち、ドリブルやターンにも秀でています。ミドルシュートこそ打たないもののラキティッチの出来る大抵のことはやってのけ、特にビルドアップの面で彼はラキティッチより優れています。

役割の変化と強力なライバルの出現。この2つが、ラキティッチが試合に出られなくなった理由なのではないでしょうか。

 

これからの展望

今のバルセロナは、中盤の選手が3つの枠に対して6人いるという飽和状態に陥っています。それに加えてBチームにリキプッチが控えるという贅沢っぷりです。このカンテラの至宝の流出を食い止める為にも、放出される選手がいるのは必然でしょう。そしてそのリストの中にラキティッチがいることも、残念ながら予想できます。彼はベンチを温めるにはもったいない選手ですし、欲しがるクラブはたくさん居る筈です。パリやユヴェントスがそうであったように。これからベンチに置かれ続けることを考えると、移籍するタイミングを逃したと考えることもできるくらいです。



f:id:harawo_cule:20190930211337j:image

あれほどバルセロナを愛し、貢献してくれた選手がそのような形で去るのはとても悲しいことです。しかし、現フロントに気遣いを期待できるかと聞かれれば、首を傾げざるを得ません。これもまた悲しいことですね…この笑顔が少しでも長く見られることを祈ります。



 

この記事は以上で終わりです。最後までお読みいただきありがとうございます。

 

バルサにコウチーニョの未来はあるか

こんにちは。最近チームの調子が悪く、沈んだ空気が漂っていたバルセロナ。ですが、そんな中メッシがFIFA最優秀プレーヤーに選出され、少しポジティブな空気が戻ってきたように感じます。ビジャレアル戦も勝利できたので、ここで弾みをつけたい所です。

 

そして、もう一つ僕にとって良いニュースが。そう、コウチーニョブンデスリーガで初得点を記録したのです。

f:id:harawo_cule:20190924230228j:image

記念すべき初得点は自ら得たPKを決めるというものでした。ポスト直撃の惜しいフリーキックも放ち、アシストも記録するなど早速チームに馴染めているようです。バルサに加入した当初も活躍していたので油断は禁物ですが。今のところ、コウチーニョにとってバイエルンバルサにいた頃よりも居心地がいいようで、こちらとしては安心半分、寂しさ半分といった心境になってしまいます。笑

 

ですが、現在コウチーニョには144億円と非常に高額な買い取りオプションが付いており、バイエルンでの出来次第では帰還も十分にあり得る状況です。サポーターにも歓迎されており、ロッベンの10番を受け継いだ彼を1年で送り返す決断をあちらのフロントが下すのかは分かりません。しかしハメスを送り返したという実績もあるため、個人的には替えの効かない存在にならないと厳しいのかな、と思っています。

 

そんなコウチーニョバルサに帰ってきた時、果たしてチームにまだ彼の居場所はあるのでしょうか?

 

プレースタイル

コウチーニョは、主にトップ下でのプレーを得意としています。なぜトップ下なのか。それは、彼が相手のMFラインとDFラインの間でのプレーを好むからです。彼が活躍した試合ではこの位置でボールを受けて前を向き、そこから一気に攻撃のテンポを上げる場面がよく見られました。彼は素晴らしいミドルシュートを持っているため、DFにパスとシュートどちらを消すかという2択を迫ることができます。特に相手のDFが後退せざるを得ない場面では得点に直結するプレーを幾度となく見せており、カウンターの起点となりながらゴールに絡むという点では世界でも有数のプレイヤーだと思います。ですが、バルセロナでは思うようなプレーが出来ず苦しむことになってしまいました。


f:id:harawo_cule:20190927181007j:image

バルサ在籍時のポジション

バルセロナに所属している時、コウチーニョは主に左WGでプレーしていました。より中央に近い左のIHでの起用もありましたが、守備強度の点で諦めざるを得なかったようです。しかし、サイドに配置されたものの、コウチーニョはスピードに乗った個人技で相手を抜き去るタイプではありません。そのため、周囲とのコンビネーションで崩す形を狙うことが多くなります。さらに、バルセロナの左サイドにはすでにジョルディ・アルバという絶対的な存在がいます。彼の飛び出しはバルサに欠かせない武器となっており、メッシとの連携はもはや以心伝心の域。彼が駆け上がるスペースを確保するのは、左WGにとって義務といっていいでしょう。

これらの2つの理由で、コウチーニョは中に絞ってプレーすることが多くなりました。それ自体は得意なプレーであり問題ないのですが、絞った先にはバルセロナの王、メッシの聖域があります。メッシの邪魔をすることはあってはならないことです。ドリブルの道を開けるのは当然ですし、アルバへのパスコースも遮る訳には行きません。圧縮された中央のスペースの中、コウチーニョは2人に気を使った窮屈なプレーをする場面が増えていきました。


f:id:harawo_cule:20190927180954j:image

相手チームの守備

バルセロナを相手にするチームは基本的に、自陣に撤退しブロックを組んで守ってきます。当然ながらスペースは少なく、1枚剥がしたぐらいではすぐに次の選手がカバーにやってきます。こういった状況では、正直なところコウチーニョの良さが生きにくいです。代名詞とも言えるカットインシュートも相手選手に当てる場面が増えてしまいました。中盤まで下がっていっても良いのですが、バルサではボールを押し上げるのはIHの役割であり、またそういったプレーを得意とする選手もいます。更にメッシも降りてきてボールを受ける場面があるため、あまり下がりすぎるのは得策とは言えません。そのためコウチーニョは裏に走り込むプレーが増え、クロスやこぼれ球に飛び込む場面が多くなりました。しかし、元々身体能力に優位性を持つ選手ではありません。ワンタッチのシュートもそこまで上手くなく、決定機逸を繰り返すなど本職の選手には一歩劣ってしまうことが目立ちました。

 

ブラジル代表の場合

クラブではうまく輝けなかったコウチーニョですが、一転して代表チームでは素晴らしい動きを見せていました。それが逆にクレからの反発を強めることもあったのですが…

ブラジル代表では彼の定位置は左IHです。左WGにはネイマールという大エースがいますし、パウリーニョ、カゼミーロといった守備に特徴を持つ選手と中盤を構成できることから守備の不安を消し去れることが主な理由です。ここから周囲の選手と絡み、上がってくるマルセロを使い、時にネイマールを囮にしてシュートを放つ。シンプルなようで難しい動きを難なくこなし、カナリア軍団の攻撃を牽引します。ネイマール不在のコパ・アメリカではトップ下を任されることもありましたね。この時はカゼミーロ、アルトゥールのダブルボランチでした。

チッチ監督のブラジル代表がカウンター気味の攻撃を志向することも、コウチーニョにとって追い風となりました。彼のセレソンはこれまでの華やかな個人技で押すチームとは違い、しっかりとしたディフェンスからシンプルに攻撃します。このことが、中盤のスペースを必要とするプレースタイルとがっちり噛み合ったのです。実際に、ロシアW杯ではネイマールと並びチームトップの2得点を挙げ、コパアメリカでもチーム2位タイの2得点を記録しています。

 

帰還への展望

以上のことから考えると、現在のバルセロナでは彼の活躍の場はかなり少ないように感じます。理由はいくつかありますが、まずは単純に前線、中盤の枚数が多すぎることです。メッシ、スアレスが出場する時は、左WGの残り一枠をグリーズマンデンベレ、アンスと争わなければいけません。メッシの0トップを採用すればスアレスの枠は空きますが、そうなればグリーズマンが右WGに回り、残る2人と競うことになるでしょう。彼らは若く将来性があり、またスピードやドリブル突破を武器にする選手なので、旗色が悪いのは否めません。メッシ、グリーズマンコウチーニョのトリデンテが仮に完成したとすると、みんな中盤に降りてきて大渋滞しそうですですしね。中盤に置くとしても、左IHは現在バルサの攻撃を支えるアルトゥールの定位置です。それ以前に今でさえ飽和しているポジションなので、これ以上増やすのはデメリットにしかならないでしょう。

さらに、現在のバルサのサッカーに彼に合うポジションがほとんど見つからないという問題があります。スアレス不在時のバルサは両WGが高い位置で大きく開き、幅を取る役割を担っています。そこからの果敢な仕掛けや裏抜けなどで決定機を創るのが主な仕事です。しかし、前述した通りコウチーニョはサイドで違いを作るタイプではありません。適正の面でも将来を考えても、デンベレやアンスといった若い選手に任せたほうがよいでしょう。デンベレがずっと居るかは分かりませんが。中盤は昨季より前に出る機会が増えたので行けそうな気もしますが、メッシの分の守備を10人で行うことを考えると、明確な穴になりそうなので難しいのではないでしょうか。アルバやフィリポの上がりでスペースができ、コウチーニョも戻らないとなると、ラングレやブスケツが過労死することは容易に想像できます。

もちろん、これらの予想をすべて覆して活躍してくれれば言うことはありません。僕はそうなることを望んでいますし、またカンプノウでスーパーシュートを突き刺す所を見たいとも思っています。次のシーズンからは監督が変わるので、現状の戦術から変わる可能性もありますしね。ただ、冷静に考えてみると、現実的には彼が再度バルサで活躍することは難しいのではないでしょうか…

 

終わりに

色々と書いてきましたが、ネガティブな内容が多くなってしまいました。しかし、もう一度声を大にして言いたいのは、コウチーニョは素晴らしい選手だということです。たまたまバルサではスタイルに適応できず四苦八苦しましたが、それは彼の能力が劣っていることを示すわけではありません。依然として彼は最高峰のクオリティを持った選手の一人です。彼の先行きがどうなるかは分かりませんが、その場所でまた輝きを放ってくれることを期待しています。もちろん今シーズンバイエルンで活躍した上でですが。ただ、チャンピオンズリーグバルサと当たったとしたら…きっと彼はどうすればいいか分かっていることでしょう。まずはそこまで辿り着かなければ絵に描いた餅ですがね。笑

 

 

以上でこの記事は終わりです。長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

FCバルセロナ選手紹介 番外編

こんにちは。選手紹介もこれで最後となりましたね。今回は、監督と今バルサにいない選手について書こうと思います。(安部 裕葵は除く)

 

バルサの選手達についての記事はこちらなので、まだ読んでいないという方は合わせてお読み下さい。

〔第一回〕

 

https://harawo-cule.hatenablog.com/entry/2019/09/15/214616

では始めましょう。

 

バルベルデ


f:id:harawo_cule:20190922164334j:image

今年で3年目を迎える現在のトップチームの監督。2年連続でリーグ優勝を達成しているが、CLの衝撃的な敗退も2年連続である。「ホームで3点差」という条件は彼にとって悪夢の象徴になっていると思われる。堅実で安定感のある人選が多かったが、今季は主力の怪我もありカンテラーノの起用が目立つ。1年目は無敗優勝を逃し、昨季は国王杯敗退と、CL抜きにしても何かしらケチがつき、リーガで勝ったことは忘れ去られる傾向にある。今季こそは行けるかと思っていたが無理そう。

 

コウチーニョ


f:id:harawo_cule:20190922164431j:image

ネイマールの移籍後、リバプールから加入したブラジル代表。左サイドからのファーに突き刺さるコントロールショットは芸術の域。前評判は完璧で、加入直後は素晴らしい輝きを見せた。しかし怪我で離脱した後から様子が変わり、バルサにいることが楽しめなくなっているようだった。今季はバイエルンに1年の期限付きで移籍し、ロッベンの10番を引き継いでいる。買い取りオプションは付いているが、144億円とかなりの高額である。素晴らしい選手であることは間違いないため、帰還することがあればその時は不振だったことを忘れられるような活躍をして欲しい。

 

安部 裕葵


f:id:harawo_cule:20190922165719j:image

バルセロナBに所属している現在唯一の日本人選手。鹿島アントラーズから加入。正直久保建英の代わりに慌てて獲得したのではないかと思っていたが、素晴らしいプレーを見せ自らがこの場所に相応しい事を証明してみせた。すまん。彼がトップチームに昇格する事を夢見る日本人も多いはず。

 

久保建英


f:id:harawo_cule:20190922165149j:image

幼少期にバルセロナに所属し、FC東京から帰還することが確実だと思われていた日本の至宝。まさかのレアルマドリーへの移籍を決め、彼に期待していたクレの多くが一転して敵に回ることとなった。現在はレンタルでマジョルカに所属している。

 

イニエスタ


f:id:harawo_cule:20190922165201j:image

ペップバルサの一員としてバルセロナの黄金期を築いた選手の1人。トラップ、パス、ドリブル全てが一級品で、サッカーは頭でするものだという事を我々に教えてくれた。彼の記憶がクレの頭から消えることはないだろう。カンテラ時代から一貫してバルセロナに所属し、誰も予想しなかったヴィッセル神戸への移籍時にも「バルサと対戦したくなかったのでヨーロッパを離れることにした」と発言している。クラブを離れた理由は、自分が思う程のクオリティを維持できなくなったからだそうである。ヴィッセルにいるうちに一度は見に行っておきたい。イニエスタbotというアカウントがツイッターに存在しているが、本人へのリスペクトが微塵も感じられず個人的には嫌い。

 

ダビド ビジャ


f:id:harawo_cule:20190922165412j:image

イニエスタと共にペップバルサで活躍した選手。現在も盟友と共にヴィッセル神戸に所属。オフザボールの動きによって相手を動かし、最終ラインを破壊してゴールを決める。ビジャ、ペドロの2人の賢い動きはメッシをトップに置く「0トップ」には不可欠だった。イニエスタ同様、神戸の選手達は彼から多くのものを学べるだろう。

 

ヴェルマーレン



f:id:harawo_cule:20190922165252j:image

バルサから神戸に旅立った左利きのCB。ベルギー代表。怪我さえなければ、という選手であり、実力だけで言えばトップにも居られた程の選手。ロングフィードは見ていて惚れ惚れする。Jはコンタクトが緩く、怪我の心配が少ないので本人には合っているのかもしれない。

 

セルジ サンペール


f:id:harawo_cule:20190922165303j:image

ブスケツの後継者と目されていたカンテラーノ。彼もまた今は神戸に所属している。加入初期は守備が安定しておらず、良さを発揮できる場面が少なかった。前述のヴェルマーレンや元日本代表の酒井高徳が加入したことによりボール保持が安定し、現在は本来の実力を発揮している。まだ若いのでヨーロッパ復帰も十分にあり得る選手。

 

選手紹介シリーズはこれにて終了です。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

FCバルセロナ選手紹介 FW編

こんにちは。選手紹介、今回はメッシを擁するFW陣です。続けて読んでくださっている方、ありがとうございます。まだの方は、今までの分とどうぞ合わせてお読み下さい。

 

前回の記事はこちら

https://harawo-cule.hatenablog.com/entry/2019/09/19/225243

MF編に続き6人と人数が多いですね。前回同様長めになりますが、どうぞ最後までお読み下さい。

 

では行きましょう。

 

9.スアレス


f:id:harawo_cule:20190921180855j:image

バルセロナ不動の9番。リーガでは数々の理不尽なゴールで我々を楽しませてくれる。しかし、CLアウェイでの成績は惨憺たるもので、守備もしない以上お荷物となる場面も散見される。長年でぶっちょと呼ばれてきたが、ダイエットを決意。したもののいきなり怪我をしてしまい、今季はスロースタートとなっている。W杯で罪もないキエッリーニに噛み付いたことは非常に有名。劇団バルサと言われる理由の9割5分はスアレスにあると思う。

 

10.メッシ



f:id:harawo_cule:20190921180359j:image

説明不要の我らが10番。世界最高の選手であり、FCバルセロナの象徴と言える存在である。神、GOAT、D10Sなど様々な異名があり、調子が悪い日は「今日は人間だった」などと言われる。実は違う惑星から来たという噂も。ロナウドとどちらが上かという論争が盛んだがぶっちゃけ好みの領域だと思う。アルゼンチン代表では挫折に満ちた日々を送っており、歴代の監督はこの超存在をどう扱えばいいか分からなかったようである。余りに異次元なせいで「メッシなら当然」という別枠評価になることもしばしば。

 

11.デンベレ


f:id:harawo_cule:20190921182504j:image

今季はかつてない苦境に立たされている快速ウインガー。潜在能力はピカイチだが、その才能の活かし方をよく理解していないように見える。調子の波が非常にに激しく、また怪我も多い扱い辛い選手。昨季の成績はゴルファーことベイルと同じである。今季もいきなり怪我で離脱。しかも検査をすっぽかしたことが発覚し、クレからの信頼はガタ落ち。若手の台頭も相まって、多くの人は最早彼の存在を忘れているように思える。

 

17.グリーズマン


f:id:harawo_cule:20190921175848j:image

なんやかんやあってアトレティコから加入した補強の目玉2。そのルックスと人懐っこさで多くの彼のハートを掴んだ。少ないタッチで攻撃のリズムをつくるだけでなく、シメオネの薫陶を受けただけあって守備者としても一流。メッシ、スアレスが出場すると守備に追われて本来の仕事がこなせなくなりそうなのは懸念点。カンプノウで初ゴールを決めた際には、紙吹雪を舞い散らせるセレブレーションを見せた。 

 

27.カルレス ペレス


f:id:harawo_cule:20190921175903j:image

左利きのカンテラーノで、カットインと裏抜けを得意とする。スアレス、メッシ、デンベレが揃って怪我をしたことによりバルサBから昇格すると、アグレッシブな仕掛けでチャンスを演出し、得点に絡むなどの活躍を見せている。今のチームにおいてフリーランで相手を動かせる数少ない選手の1人。荒削りな所もあるが、伸び代の大きな選手という見方もできる。

 

31.アンス ファティ


f:id:harawo_cule:20190921175925j:image

今季最大のサプライズと言えるであろう16歳。デビューして3試合で既に2得点1アシストを記録し、ネイマールの影をカンプノウから消し去った。CLアウェイのドルトムント戦にもスタメン出場するなど、バルベルデ監督からも非常に期待されている。このニュースターの誕生にデビュー当時のメッシの姿を重ねる人も多く、もしかすると我々は新たな歴史の始まりを目撃しているのかもしれない。

 

FW編は以上で終了です。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次の記事はこちら

https://harawo-cule.hatenablog.com/entry/2019/09/22/165740

FCバルセロナ選手紹介 MF編

こんにちは。引き続き選手紹介をしていきます。前回までの記事を読んで下さっている方、ありがとうございます。まだ読んでいない、という方はどうぞ合わせてお読み下さい。

 

今までの記事はこちら

 

FCバルセロナ選手紹介 GK、CB編 - はらをのサッカーブログ

FCバルセロナ選手紹介 SB編 - はらをのサッカーブログ

MFは人数が多いですが、バルセロナというクラブを語る上で主役となるポジションですので張り切っていきます。長くなってるのは仕方ない。(開き直るな)

 

では始めましょう。

 

4.ラキティッチ

f:id:harawo_cule:20190916180030j:image
昨季最も重用されたブラック労働者。爽やかイケメンなバルサ愛の塊。どんな試合だろうとメンバーに名を連ね、過労死するのではないかと心配されていた。ラキティッチ砲と呼ばれる素晴らしいミドルシュートを武器とする。攻守両面において貢献度が高い選手だが、シンプルなプレーが多いことからそう見られにくく、ツイッターで#RakiticOutというタグが作られてしまうなど海外クレからの評価は散々。またネイマール召喚の生贄にされかけるなどクラブからの扱いも芳しくない不憫な選手である。

 

5.ブスケツ


f:id:harawo_cule:20190916201212j:image

バルサの心臓であり、唯一絶対のピボーテ。彼がいるといないではチームの安定感がガラリと変わる。ビルドアップでの貢献はもちろん、3手先を読む守備で相手のカウンターを封殺し、そこから攻撃の起点ともなる。ただ身体能力に強みがある選手ではないので、広大なスペースを走り回らされた昨季は芳しくない出来だった。失点に絡むミスが増えたのは気がかりだが、ポゼッション主体のチームでは必然的に起こることなので仕方ないとも言える。

 

8.アルトゥール



f:id:harawo_cule:20190916201330j:image

グレミオから加入し、一躍バルセロナの希望の星となったブラジル人。そのプレーはあのシャビを彷彿とさせる。アイドルは同じ番号を背負っていたイニエスタらしい。パス成功率が非常に高く、ボールを隠して進む運ぶドリブルも難なくこなす正にバルサ的なプレーヤーであり、虜になった人も多いはず。実は今季オサスナ戦で2年目にしてリーガ初得点を挙げた。加入時には沢山いたブラジリアンが1人減り、2人減り、気付いた時には誰もいなくなってしまったという悲しい話も。

 

19.アレニャー


f:id:harawo_cule:20190919191827j:image

バルサの将来を担うカンテラーノの1人。ゴール前への2列目からの飛び出しを武器とする。点を取りたい時に途中出場する場面が多かった。左利きなのだが、逆足でのプレーが少ないのは気がかりな所。中盤では両足でターンできるか否かでプレーの幅が大きく変わるため改善してほしい。それも含め、これからが楽しみな選手である。

 

21.フレンキーデヨング



f:id:harawo_cule:20190916201518j:image

CLでの活躍を経て、満を持してアヤックスから加入した今季の補強の目玉の1人。パスだけでなくディフェンスも難なくこなすクオリティの高さを持つ。が、特筆すべきはその推進力であり、中盤の底でも簡単に相手をかわすターンやドリブルの技術がある。身体能力も高く、相手に寄せられても簡単にはボールを失わない。バルサでは適正ポジションを見つけられていないようだがその状態でも出場すれば仕事をする信じられない能力を持つ。将来はブスケツの地位を継いでもらいたいところ。

 

22.ビダル


f:id:harawo_cule:20190916201647j:image

バルセロナ唯一の戦士。熱い漢であり、タフな試合には欠かせない選手。バルサらしくない選手であることは確かだが、メッシの守備免除が確定しているチームにとって重要な選手であることは間違いない。この髪型を見慣れてなんとも思わなくなった自分に気付いた方は要注意。チリ代表でも暴れ回っているが、どの局面にも関わろうと走り回る余り、微妙にボールの動きに間に合わなくなるという問題も抱えている。

 

28.リキプッチ



f:id:harawo_cule:20190919191835j:image

バルセロナの至宝。カンテラで随一の輝きを見せている。プレシーズンで最も活躍した選手の1人だが、選手層の厚さに阻まれトップ昇格は果たしていない。そのため、今は3部のバルサBで無双している。ちなみにBでの背番号は8。線が細く危なっかしく見えるが、視野の広さと巧みなターン、トラップで相手のタイミングを外し、簡単には当たられない。ただしラモスみたいなのが来たら話は別なので気をつけてほしい。バルセロナの将来を担う選手であることは最早疑いようがない事実である。

 

 

MF編は以上で終了です。最後までお読みいただきありがとうございました。